富山県立大の伊藤伸哉教授らの研究グループが、メタボリック症候群や中性脂肪の抑制に効く紅茶風飲料の開発を進めている。緑茶から抽出した成分を主原料とする新製法で特許を取得し、一~二年後の製品化を目指す。
研究は同大のほか、県薬事研究所や食品素材を製造販売する太陽化学(三重県四日市市)など産官学が連携して、二〇〇四年から進めている。
緑茶の成分に食品添加物と酵素を加えて反応させることで、紅茶などに微量に含まれるポリフェノールの一種「エピテアフラガリン」を多量に作り出すことに成功した。色や味は紅茶と変わらないという。
ラットを使った実験では、エピテアフラガリンが中性脂肪や糖の吸収を抑える効果が分かったほか、虫歯や歯周病を予防する効果もあるという。
紅茶風飲料の製造法で〇七年に特許を取得。中性脂肪や糖の吸収を抑制する効果についても特許を申請中だ。
商品化に向け安全性の研究のほか、厚生労働省に特定保健用食品の申請を検討する。
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