1.31.2010

メタボリックシンドローム:メタボリックシンドロームの診断基準

メタボリックシンドロームの診断基準は、ウエストが男性85cm以上、女性90cm以上(内臓脂肪の面積が100平方センチ以上になっている目安)またはBMI(25以上)が基準以上で、それに加えて

①中性脂肪(トリグリセライド)150mg/dl以上かつ/またはHDLコレステロール40mg/dl未満、

②収縮期血圧(上の血圧)130mmHg以上かつ/または拡張期血圧(下の血圧)85mmHg以上

③空腹時血糖110mg/dl以上

の脂質代謝、血圧、血糖の3項目のうち、2つ以上あてはまればメタボリック症候群だということになっています。

1.30.2010

メタボリックシンドローム:メタボ対策

まず、メタボ対策に必要なことは、内臓脂肪を減らすことです。=メタボリックシンドローム・ダイエット

脂肪を減らすのは難しいと考えている方も多いと思います。

しかし、内臓脂肪は、蓄積しにくく減らしにくい皮下脂肪と異なり、蓄積しやすい一方、減らすことも比較的容易なのです。

内臓脂肪と皮下脂肪の違いはこのような例え方もされます。
皮下脂肪は『定期預金』、内臓脂肪は出し入れ自由な『普通預金』だと。

ですから、今からでも間に合います。
●メタボ対策|内臓脂肪を減らす7つの方法
1.規則正しい食事を心がけ、食事の栄養バランスを見直す。
緑黄色野菜を摂りましょう。

2.食事の量に気をつける。
食べ過ぎ(夜食・間食など)は肥満の原因です。早食いは食べすぎになりがちなので、ゆっくり食べるようにしましょう。

3.運動不足を解消し、運動する(歩くなど)機会を増やす。
運動することで、エネルギーが消費され、内臓脂肪が減少します。

4.ストレス解消
ストレスによる食べすぎも多いようです。ストレスによる食べすぎを避けるためにも、睡眠や休息をとり、リラックスしてストレスを解消しましょう。

5.禁煙
喫煙は、動脈硬化を進行させ、その他の病気のリスクを高めます。

6.アルコールを抑える。
休肝日を週2回作りましょう。

7.メタボ健診(健康診断)をうまく活用して、自分の体調を知りましょう。

メタボ対策には、動脈硬化を起こしやすい状態のメタボリック症候群にならないように日頃の食事や運動に対する注意・予防が必要です。そして、メタボリック対策にとって最も重要なことは「継続」することです。

1.29.2010

メタボリックシンドローム:メタボリックと腎臓について

メタボを放っておくと、慢性腎臓病になる恐れがあるそうです。
なぜメタボと腎臓が関係があるのでしょう。

メタボ→高血圧・高血糖→動脈硬化→糸球体のろ過機能低下→腎臓機能低下

*メタボリックシンドロームになると、高血圧、高血糖などが原因で全身の血管が動脈硬化を起こします。
*腎臓の血管でも動脈硬化が起こり、腎臓にある糸球体(血液をろ過する腎臓の血管)が動脈硬化を起こすことで、濾過する能力が低下。
*その結果、腎機能の低下が起こる。

このようにメタボと腎臓には深い関係があります。
メタボ対策を行なうことで慢性腎臓病を予防しましょう。

*血清クレアチニンは、心筋梗塞などを引き起こす原因ともなる慢性腎臓病(CKD)の早期発見に不可欠の検査項目なのですが、今回のメタボ健診においては、検査項目から外されてしまったようです。

1.28.2010

メタボリックシンドローム:アディポネクチンでメタボリックシンドローム改善

『アディポネクチン』とは、脂肪細胞から血液中に分泌されるホルモンで、糖尿病や動脈硬化症などを予防する効果があるといわれており、近年注目されています。テレビ番組などでもメタボリック・シンドローム解消にアディポネクチンが役立つとの研究をしていました。

【メタボリックシンドロームの原因】
アディポネクチン(善玉)<攻撃

*善玉ホルモンであるアディポネクチンよりも攻撃側の方が多いため、メタボリックシンドロームになっている。

つまり、メタボリックシンドロームを解消するには、アディポネクチンを増やせばよいということです。 

日本人の約半数が、血中アディポネクチン低値の遺伝的素因を持っていることから、このホルモンの不足を補うことが、糖尿病などの予防に重要であると考えられています。

また、アディポネクチンの分泌は、脂肪細胞の大きさと関係しており、脂肪細胞が小さい場合に分泌量が多く、肥大化すると分泌量が減少するといわれています。

●アディポネクチンを増やすにはマグネシウムと食物繊維を多く含む海藻類がおすすめ。

1.27.2010

メタボリックシンドローム:メタボリック対策に役立つ食事

●アディポネクチンを増やすにはマグネシウムと食物繊維を多く含む海藻類がおすすめ。 

●オメガ3脂肪酸(αリノレン酸・EPA・DHA)を含む食材がおすすめです。

えごま油・亜麻仁油・くるみ・魚(いわし)

●内臓脂肪を効率的に燃やすには、肝臓の機能を高める必要があります。専門家がオススメするのが、「酢」と「大豆」です。

はちみつ飲む酢(りんご酢)/琉球もろみ酢

豆乳の素(大豆)

大豆に含まれるアルギニン(アミノ酸の一種)が傷ついた肝臓を修復してくれ、また、善玉ホルモンであるアディポネクチンを増やし、悪玉ホルモンを撃退してくれます。酢に含まれる酢酸は肝臓の細胞の酵素を活性化してくれます。

また、この他にもシジミ(アラニン)、豚肉(ビタミンB1)、タコ(タウリン)、緑茶(カテキン)がオススメ食材です。

カキ肉エキス(オイスターF)(タウリン)

内臓脂肪を減らす方法でも書いている通り、緑黄色野菜の摂取は重要です。

フジワラの青汁(冷凍)(緑黄色野菜ケール青汁)

フジワラの青汁(フリーズドライ)(緑黄色野菜ケール青汁)

杜仲茶(アディポネクチン増加)
1日茶葉10gを飲むとメタボリックシンドローム改善に効果あり。また、濃く煮出した方が良いそうです。つくり方は、水から煮出し、沸騰後10分おく。

ゴーヤー茶も注目だそうです。

1.26.2010

メタボリックシンドローム:健診・健康診断|メタボ健診・特定健診

■メタボ健診(特定健診・特定保健指導)
■メタボ健診(特定健診)とは
メタボ健診(特定健診・特定保健指導)とは、メタボリック・シンドローム(内臓脂肪症候群)に着目した健康診断のことです。
厚生労働省によるメタボリック検診義務化から、40~74歳の人を対象に2008年度から始まる新しい健診。
企業の健康保険組合や市町村など保険者に実施が義務づけられる。
健保組合の場合、現在のように従業員(被保険者)ばかりでなく、従業員の被扶養者も対象となる。
メタボリック症候群やその予備軍の人に対し、早いうちから治療や生活指導を徹底して、増大する医療費を削減する狙いの新健診。

■メタボ健診(特定健診)の目的
厚生労働省は、糖尿病などの生活習慣病を予防し、医療費の削減を目指す。
特定健診・保健指導は、国のメタボ対策の柱として、企業の健康保険組合や国民健康保険を運営する市区町村などに採用が義務づけられる。健診、指導費はかかるものの、医療費の3分の1を占める糖尿病など生活習慣病を予防して、結果的に、将来の医療費を抑制したい考え。

■メタボ健診(特定健診)の内容・特徴
特定健診は、喫煙習慣の有無を含む既往歴の調査や身長、体重、BMI、肝機能検査など現行の健診の項目に、腹囲測定が加わるのが特徴。メタボかその予備軍と判定されると、保健師や管理栄養士から、面接などで食事や運動の指導を受ける。
これまでの健康診断では、異常があっても「要精密検査」などと通知するにとどまるのに対し、生活習慣の改善指導が企業の健保組合などに義務づけられる。
特定健診の受診率が問題になるのは、健診の受診率や保健指導の実施率が低いと、健保組合に財政的なペナルティーが科されるためである。

1.25.2010

メタボリックシンドローム:メタボリック ドミノについて

メタボリック ドミノという考え方が注目されています。
メタボリック ドミノとは、さまざまな病気が一度に起きるのではなく、まるでドミノ倒しのように発症していくことを表現しています。

<メタボリック ドミノの例>
食べ過ぎや飲みすぎ、運動不足などによる生活習慣の乱れ
→体重増加・肥満
→インスリン抵抗性(血糖を下げる役目をするインスリンの働きが低下した状態)
→メタボリックシンドローム
→生活習慣病(高血糖・高血圧・高脂血症など)
→動脈硬化・糖尿病
→脳卒中・脳梗塞・心筋梗塞などの重大な病気

このようにならないためにも、最初のドミノを倒さないようにすることが大事なのです。
最初のドミノを倒さないためにも、生活習慣の改善が重要となります。
食生活の見直しや運動不足の解消で、予防しましょう。

1.24.2010

メタボリックシンドローム:コレステロールを下げる食事・食品

肝臓機能が強くなければ、悪玉コレステロールを処理することはできません。肝臓の機能が低下すると、コレステロールは処理できなくなり、血液中に溜まってしまい、動脈硬化や高コレステロール血症などを引き起こしてしまうのです。

肝臓機能をアップさせる食品は、タウリンを含む食品です。

タウリンとは、カキ・イカ・ホタテなど魚介類に多く含まれる成分です。肝機能をアップさせ、コレステロール処理能力を高める働きを持っています。

魚介類の食事で肝臓機能をアップさせましょう。

また、悪玉コレステロールを下げる食事として、オメガ3脂肪酸(DHA・EPA)の多い食事にしましょう。

1.23.2010

メタボリックシンドローム:コレステロール

コレステロールというと、コレステロール値が高いので食事を控えなければと考えている方も多いと思います。

確かに、脂肪の多い食事やカロリーの摂りすぎで必要以上に肝臓からコレステロールを作り出してしまったり、またコレステロールを摂りすぎで、コレステロールのバランスが崩れて血中コレステロール値が高くなってしまい、高コレステロール血症や動脈硬化などの病気を引き起こしている方が増えています。

しかし、コレステロールそのものが悪いわけではありません。コレステロールには善玉コレステロール(HDLコレステロール)、悪玉コレステロール(LDLコレステロール)があり、善玉コレステロールと悪玉コレステロールのバランスを保つことこそが、身体にとって大切なことなのです。
■コレステロールの体内での役割
細胞膜を作る。
筋肉を作るホルモンの原材料。
栄養分の分解。
栄養を吸収する胆汁酸の原材料。
■善玉コレステロールと悪玉コレステロール
悪玉コレステロール(LDLコレステロール)は、コレステロールを体内に供給する役割をしていますが、増加しすぎると血管に溜まって、動脈硬化を進行させてしまいます。中性脂肪が増えすぎると悪玉コレステロール (LDLコレステロール) が増える原因になります。
善玉コレステロール(HDLコレステロール)は、体内に蓄積されたコレステロールを排出し、動脈硬化を予防します。

1.22.2010

メタボリックシンドローム:コレステロール値について

よくコレステロール値を気にされている方の中で数値の見方を間違えている方がいます。
それは、基準値内であるにもかかわらず、コレステロールを下げる必要があると気にしすぎている方です。

その時々によってコレステロール値は増減します。
基準値内である場合には、全くコレステロール値を気にする必要はありません。

気にしなければならない方は、基準値に入っていない方だけなのです。
過度に気にしすぎることでストレスがたまらないようにしてください。

総コレステロール値 240mg/dl以上が治療域
LDLコレステロール(悪玉コレステロール)値 140mg/dl以上が治療域
HDLコレステロール(善玉コレステロール)値 40mg/dl未満が治療域

※動脈硬化が進んでいるかどうかの目安として、悪玉コレステロールと善玉コレステロールの比率「LH比」と呼ばれる新しい指標が注目されているそうです。LH比が高い人ほど動脈硬化がリスクが高く、LH比が1.5以上になると動脈硬化の可能性が高くなってくるそうです。

1.21.2010

メタボリックシンドローム:コレステロールと肝臓

コレステロールは、食べ物からしか摂取できないと思っている方も多いようですが、実は、コレステロールは体内(主に肝臓)で作られるほうが多いのです。

1日に必要な量の約80%ものコレステロールが、肝臓をはじめ体内で作られており、食物から摂取するコレステロールは約20%なのです。

実は、日本人で食べ物から摂取するコレステロールで病気になる方はほとんどいないそうです。

「高脂血症」などの方を除く健康な人であれば、体内で血中コレステロール値を調節してくれるため、食品から摂取するコレステロール量を過度に気にする必要はありません。

それよりも、肝臓に負担をかけない生活習慣を作ることが大事なのです。

1.20.2010

メタボリックシンドローム:脂肪肝

近年、脂肪肝が30代~40代を中心に増えつつあります。

脂肪肝とは、食べ過ぎや飲みすぎによって肝臓に中性脂肪やコレステロールが溜まった肝臓の肥満症とも言える状態です。

肝臓に中性脂肪やコレステロールが溜まった脂肪肝は、動脈硬化を始めとするさまざまな生活習慣病を引き起こす恐れがあります。

■脂肪肝とは

食事で摂った脂肪は、小腸で脂肪酸に分解され、肝臓に送られます。しかし、糖分や脂質を摂りすぎて、肝臓に送られる脂肪酸が増えると、肝臓で脂肪酸から作られる中性脂肪が肝臓にたまります。

また、アルコールの飲みすぎでも肝臓に中性脂肪がたまります。

皮下や内臓に中性脂肪がたまると肥満になりますが、肝臓にたまると脂肪肝になります。つまり、脂肪肝とは、肝臓がフォアグラのような状態になったといえば、わかりやすいかもしれません。健康な肝臓でも3~5%の脂肪を含んでいますが、5%を超えた場合を脂肪肝といいます。

脂肪肝になっている組織を顕微鏡で見ると、肝細胞内に球状の脂肪が異常に増えているのがわかります。

正常な肝臓の脂質は、約3分の2がリン脂質で占められ、主に細胞の膜を構成し、残りの約3分の1がコレステロール、中性脂肪、遊離脂肪酸になってしまいます。

ところが脂肪肝では、中性脂肪が異常に増加して大部分を占め、コレステロールやリン脂質が蓄積することはほとんどありません。

脂肪肝は年代では30~70代に多く、男性では40歳前後、女性では40代以降の中高年に多発しています。性別では男性のほうが多く発症。アルコール性の脂肪肝の場合は、放っておくと肝硬変に進むこともあります。
■脂肪肝の症状

脂肪肝には、自覚症状がないため、定期的な健診を受けることが重要となります。
■脂肪肝の原因

脂肪肝の原因の多くは、肥満、糖尿病、アルコールの飲みすぎです。
■非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)

アルコールを飲まない人でも脂肪肝から肝炎、肝硬変、肝臓ガンへと病状が進行していくことがあります。それが、非アルコール性脂肪性肝炎(Non-alcoholic steatohepatitis、通称NASH)です。

非アルコール性脂肪性肝炎の原因の一つとして考えられるのが、無理なダイエットとリバウンドを繰り返すことによって、肝臓に負担をかけること。

ダイエットでやせた女性でも、栄養バランスを崩し、脂肪肝になると、非アルコール性脂肪性肝炎になることもあるそうです。

偏った食事によるダイエットを行い、リバウンドを繰り返すと、肝臓に負担をかけ、病気にある恐れがありますので、気をつけましょう。

1.19.2010

メタボリックシンドローム:脂肪肝を改善する方法

●脂肪肝を予防し、肝機能を改善するためにも脂肪肝の原因を解消する必要があります。

脂肪肝の原因は1.肥満・糖尿病、2.アルコールの飲みすぎなどがあげられます。

1.低カロリー・低脂肪食にする。

脂肪肝の原因である肥満を解消するには、ダイエットが必要。ダイエットには、低カロリー・低脂肪食でバランスの良い食事が必要です。食べ過ぎの方は、食事量を減らすことが重要。また、適度な運動も必要です。

2.アルコールの飲みすぎを止める。

脂肪肝を改善する上で、一番大事なことはアルコールを飲みすぎないことです。
■脂肪肝に良い食事療法・食品

●脂肪肝に良い食事・食品は、タウリンを含む食事・食品です。
肝臓から分泌される胆汁酸には、コレステロールを排泄させる働きがありますが、タウリンを含む食品を摂取するによって胆汁酸の分泌が増え、血液中のコレステロール値も下がります。

●タウリンには、酵素の働きを助ける働きがあるので、アルコールの分解を早め、肝臓への負担を軽くしてくれます。また、タウリンには、腎臓や肝臓の有害ミネラルである毒素を濾過する機能をUPさせてくれます。

●カキに含まれるタウリンは、肝臓に溜まった中性脂肪を肝臓の外に出してくれ、そして脂肪肝を良くする働きがあるのです。

つまり、タウリンが肝臓に入ると、まず肝臓内の中性脂肪を取り除きます。さらに肝臓から脂肪を外に排出する働きをしてくれます。食事療法としては、タウリンを含むカキなどを食事に取り入れましょう。

*実際に脂肪肝になった人に、2gから6gのタウリンを半年間与えたところ、脂肪が取れてキレイな肝臓に戻ったそうです。

肝臓は沈黙の臓器といわれています。それは、肝臓は再生能力・代償能力に優れ、ダメージを受けても残った正常細胞が余分に働き、機能を維持するからです。

そのため肝臓に異常があっても気付かず、異常に気付いたときには病気がかなり進んでいることがあります。定期的に健診を受け、肝臓の数値をチェックしながら、脂肪肝になる前にきちんとした食事・生活習慣を心がけましょう。

1.18.2010

メタボリックシンドローム:厚生労働省 メタボリック基準

厚生労働省からメタボリック基準として目安となる数値が公開されています。
・BMI指数の標準値は22.0です。
・BMI>18.5未満 やせ 
・BMI>18.5~25未満 標準 
・BMI>25~30未満 肥満 
・BMI>30以上 高度肥満 
・適正体重の計算方法は次の通りです。
 適正体重(kg)=身長×身長(m)×22
 (一例)身長165cmだった場合は、適正体重1.65×1.65×22=59.9kgとなります。 ・BMIの計算方法は次のとおりです。
 BMI=体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)  (一例)身長1m65cm(1.65m)体重65kgだった場合は、    (65÷1.65÷1.65=23.9)となりますね。
統計的にBMI指数の標準値22.0が、病気にかかりにくい体型だそうです。

1.10.2010

メタボリックシンドローム:メタボリック・シンドロームとは

メタボリック・シンドロームとは、糖尿病や高血圧、高脂血症の一つ一つが軽い場合でも、重複する事で動脈硬化が悪化し、心筋梗塞や脳卒中を引き起こしやすい事を示した考え方です。

この症候群の基礎にあるのが、実は「肥満」です。
そして、その診断基準が2005年に日本内科学会で発表されました。


この症候群での「肥満」は、BMIではなく、内臓脂肪が多いかどうかの目安になる、お臍の位置での腹囲を基準にしました。

内臓脂肪が糖尿病や高血圧、高脂血症を引き起こしやすいためです。
腹囲の基準値を上回る人が、肥満以外の三項目のうち、二項目以上に該当した時、メタボリック・シンドロームと診断されます。

1.09.2010

メタボリックシンドローム:『メタボリックシンドローム』は海外でも注目

『メタボリックシンドローム』は海外でも注目されており、米国高脂血症ガイドラインや、WHO(世界保健機構)では、診断基準が設定されていますが、必ずしも『メタボリックシンドローム』の本質をあらわした基準とはいえません。
これまで、日本人にあったメタボリックシンドロームの診断基準はなく、海外で定められた診断基準を参考に診断を行ってきました。
日本内科学会など8学会の委員で構成されたメタボリックシンドローム診断基準検討委員会(委員長/松澤佑次先生)は、2005年4月に開催された第102回日本内科学会総会において、かねてより待望されていた日本独自の「メタボリックシンドロームの定義と診断基準」を発表しました。
これは、メタボリックシンドロームを構成する因子の中でも、内臓脂肪の蓄積が重要な役割を担っていることを明確にしており、この点が従来用いられてきた診断基準とまったく異なるところです。
この考えは徐々に世界的に広がってきており、内臓脂肪を必須項目とした診断基準が各国で整いつつあります。

1.08.2010

メタボリックシンドローム:内臓脂肪と皮下脂肪では、エネルギーの使われ方も違います。

内臓脂肪と皮下脂肪では、エネルギーの使われ方も違います。
エネルギーの備蓄を預金に例えると、内臓脂肪は日々の生活のための普通預金、皮下脂肪はいざというときに備える定期預金や積立預金といえます。つまり、内臓脂肪は比較的容易にたまるものの、容易に燃焼することができるので、日々の食事や運動を心がければ減らすことは十分に可能です。

1.07.2010

メタボリックシンドローム:体のどの部分に脂肪がつくかによって、肥満は2つのタイプに分かれます。

体のどの部分に脂肪がつくかによって、肥満は2つのタイプに分かれます。
下腹部、腰のまわり、太もも、おしりのまわりの皮下に脂肪が蓄積するタイプを「皮下脂肪型肥満」、内臓のまわりに脂肪が蓄積するタイプを「内臓脂肪型肥満」とよびます。体形からそれぞれ「洋ナシ型肥満」「リンゴ型肥満」ともよばれています。
この2つのタイプのうち、「皮下脂肪型肥満」は外見から明らかにわかりやすいですが、「内臓脂肪型肥満」は外見ではわからないことがあります。内臓脂肪型肥満を簡単に調べる方法として、ウエスト径(へそまわり径)が男性では85cm以上、女性では90cm以上であれば、内臓脂肪型肥満が疑われます。これは肥満というより肥満症と考えた方が良いかもしれません。
あなたのウエストサイズは大丈夫ですか?

1.06.2010

メタボリックシンドローム:食事療法・運動療法で改善しない場合

生活習慣を見直し食事療法と運動療法を行っても改善が見られないとき薬物療法を行います。

薬物療法は補助的な療法なので、基本はあくまで食事療法と運動療法です。

薬物療法を始めたからといって食事療法と運動療法がおろそかになっては意味がありません。

1.05.2010

メタボリックシンドローム:1日、30分程度の有酸素運動がおすすめです。

有酸素運動することにより中性脂肪が減少します。

激しい運動でなく、軽く汗をかく程度の継続できる運動がよいです。


★どんな運動がよいの?

手軽なのがウォーキング。歩く時間が20分を過ぎると脂質が使われ始めるといわれています。

ウォーキングがよいと分かっていても習慣になるまで続かない人もいるかもしれません。

近所に適当なコースがない場合もあるでしょう。

そんな人は室内でできる運動をしてみてはどうでしょうか。

たとえば体操、ラジオ体操でもよいですしテレビでやってる体操でもよいです。

ラジオ体操ってきちんとすると結構よい運動になります。

1.04.2010

メタボリックシンドローム:メタボリック症候群の予防と改善

予防と改善の基本は適正な食事と無理なく続けられる運動です。

★必要以上に食べてませんか?

「まんぷく感を得るため」や「食べないと体に悪いのではないか」と思うことによってバランスの悪く、カロリーの高い食事をすることが習慣になってませんか?

間食に清涼飲料や缶コーヒーを夜食にスナック菓子などを食べてませんか?

これらの習慣があると1日に必要なエネルギー量をオーバーしている上に食物繊維やビタミン・ミネラル・カルシウムなどが不足している可能性があります。

まずは1日に必要なカロリー量を知っておきましょう。


★一日に必要なカロリーを知る

下の表は適正体重1kgあたり一日に必要なエネルギー量の目安です。
デスクワーク中心の人
25~30 kcal

立ち仕事や外回りが多い人
30~35 kcal

体をよく動かすお仕事の人
35~40 kcal




適正体重(kg)の求め方

身長(m)× 身長(m)× 22

例) 身長1.7mの人の場合 1.7×1.7×22=約64 (kg)



■1日の必要なエネルギー量 (kcal) 身長 適正体重 1日の必要なエネルギー量 (kcal)
25(kcal/kg) 30(kcal/kg) 35(kcal/kg) 40(kcal/kg)
1.8m 約71kg 1775 2130 2485 2840
1.7m 約64kg 1600 1920 2240 2560
1.6m 約56kg 1400 1680 1960 2240
1.5m 約50kg 1250 1500 1750 2000





★食べる量を見直す前に

食事療法で摂取カロリーや栄養素のバランスを考えて食べることはもちろん大切ですが、それ以前に見直した方がよい生活習慣があります。

それはよく噛んで食べることです。

よく噛むことにより食べ物が小さくなり、唾液もよく混ざるので消化吸収がよくなり、また食事時間も長くなるので、満腹中枢が満たされやすくなります。

よく噛むには一口で口に入れる量を少なくしてみると食べ物が口の中でよく動くので噛みやすいです。

1.03.2010

メタボリックシンドローム:メタボリック症候群診断基準

メタボリック症候群の診断基準が2005年4月に作られました。

おへその高さの腹囲が男性で85cm以上、女性で90cm以上の場合、

この条件に下の3つの症状のうち2つ以上該当した場合、メタボリック症候群と診断されます。

1.中性脂肪150mg/dl以上、HDLコレステロール40mg/dl未満のいずれかまたは両方

2.血圧が上で130mmHg以上、下で85mmHg以上のいずれかまたは両方

3.空腹時血糖が110mg/dl以上


(日本肥満学会、日本糖尿病学会、日本動脈硬化学会など8学会が合同で公表した「メタボリック症候群の診断基準」より)

1.02.2010

メタボリックシンドローム:メタボリック症候群とは

最近、内臓脂肪と生活習慣病に関する話題をよく聞きます。

肥満、高脂血症、高血糖症(糖尿病)、高血圧などです。

これらが複合した状態を「メタボリック症候群」といい、その病気の原因は内臓脂肪型肥満、脂質代謝異常、糖代謝異常、血圧異常などが考えられます。

メタボリック(Metabolic)は「代謝」を意味し、
シンドローム(Syndrome)は「症候群」を意味します。

直訳すると「代謝異常症候群」という意味です。

1.01.2010

メタボリックシンドローム:

おへその高さの腹囲が男性で85cm以上、女性で90cm以上の人はメタボリック症候群かどうかチェックしましょう。

メタボリック症候群とはこの腹囲の基準に加えて高脂血症、高血糖、高血圧のうち、2つ以上に該当するとメタボリック症候群と診断されます。

主な原因は食べ過ぎと運動不足です。それにより内臓脂肪ができ、必要以上の内臓脂肪ができると代謝の異常が生じることがあります。

症状が進むと血液中のコレステロールや中性脂肪が必要以上に増えるなどし、動脈硬化の原因になります。

食生活と運動で予防・改善ができる場合も多いので早めに生活習慣を見直しましょう!
楽天でのお買い物が2倍お得になります!

"無料登録するだけで、楽天市場でのお買い物の際に、楽天スーパーポイントと同額のお財布コインの両方をもらうことが出来ます。

しかも、1コイン=1円と等価交換が可能です。

もちろん、全額ポイントで購入した場合でも楽天スーパーポイント、お財布コインの両方をもらうことができます。" お財布.com - 無料で手軽に貯まる魔法のお財布