『メタボリックシンドローム』は海外でも注目されており、米国高脂血症ガイドラインや、WHO(世界保健機構)では、診断基準が設定されていますが、必ずしも『メタボリックシンドローム』の本質をあらわした基準とはいえません。
これまで、日本人にあったメタボリックシンドロームの診断基準はなく、海外で定められた診断基準を参考に診断を行ってきました。
日本内科学会など8学会の委員で構成されたメタボリックシンドローム診断基準検討委員会(委員長/松澤佑次先生)は、2005年4月に開催された第102回日本内科学会総会において、かねてより待望されていた日本独自の「メタボリックシンドロームの定義と診断基準」を発表しました。
これは、メタボリックシンドロームを構成する因子の中でも、内臓脂肪の蓄積が重要な役割を担っていることを明確にしており、この点が従来用いられてきた診断基準とまったく異なるところです。
この考えは徐々に世界的に広がってきており、内臓脂肪を必須項目とした診断基準が各国で整いつつあります。
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